美しい自然描写と友情に酔う

たのしい川べ

実はこの本、タイトル・表紙とも私の興味をそそるものではなく、「擬人化された動物たちの平和な暮らしが延々と語られる、可もなく不可となくといった物語なのだろうなー。」と勝手に思っていました。

でも私がいつも参考にしている「季刊 子どもと本」に何回もお薦めの本として出てきたし、多くの子ども達に愛されている本だとのことなので、今回息子に読み聞かせてみることに。

物語冒頭はモグラ君を中心に語られ、息子が「どこがヒキガエルの冒険なの?」と言う通り、副題のヒキガエルはなかなか顔を出しません。

それでも春のうきうきする雰囲気の中で、美しい自然を描きながら物語は進み、ヒキガエルが登場。熱しやすく醒めやすい、自信過剰のヒキガエルが次々と引き起こす事件。これが面白い。

たのしい川べ (岩波少年文庫 (099))

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彼を心配する友人達にいさめられ、忠告を受けても、すぐに熱に浮かされたようにとんでもないことをしでかし、そんな自分に酔ってしまうヒキガエル。読んでいて驚きあきれ、しばし読むのをやめて、どんぐりまなこを見開いた息子と顔を見合わせてしまったこともしばしば。

こんなヒキガエルをいつまでも見捨てず、力を尽くしてくれる友人達の友情がすばらしい。子どもは「あくたれラルフ」を読んだときのように、どんなことをしでかしても自分を好きでいてくれる友人達の存在に、安心してヒキガエルと一緒に冒険ができるのではないかしら。

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ちなみに私は川ネズミ君が好き。どこまで性格のよい「人」なのかしらと感心してしまいます。そんな「彼」も一度は海ネズミに影響され、熱に浮かされたように放浪の旅に出ようとし、前に助けたモグラ君に逆に助けてもらいます。

美しい自然の中で、ヒキガエル達と一緒に思う存分冒険を楽しめる子どもは幸せだと思います。
小学校中学年ぐらいが一番楽しめるかな。原題は”The Wind in the Willows”です。

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